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"編入"を目指す高専生へ

高専,編入学,大学あるいは大学院に関した学術的内容をメモ程度に書いてます.

編入試験について

先日編入試験を無事終えました。

高専からの大学編入についての情報は色々な方々がブログをやって現在に至っては少しずつ情報も増えてきていますが、それでもやはり一般の大学入試等に比べると非常に少ないと思ったのでここに書き残しておきたいと思います。自分の勉強生活のまとめという意味でも。

 

一応自分の編入試験結果を記しておきます。

東京大学 工学部 - 不合格

大阪大学 工学部 - 合格

筑波大学 理工学群 - 合格

千葉大学 工学部 - 不合格

岐阜大学 工学部 - 合格

学科の方は一応伏せさせていただきます。

 

自分はこの5つの大学を受験しましたが、勉強を行った英語,数学,物理にのみ触れて行きます.

 

まずは英語から。

自分は英語は物凄く苦手な科目であったため4年生の7月からという他の方に比べると比較的早い段階から取り掛かることにしました。単語が分からなければどうしようもないということでまずは単語から。

英単語ターゲット1900―大学入試出る順 4訂版 (大学JUKEN新書)

英単語ターゲット1900―大学入試出る順 4訂版 (大学JUKEN新書)

まず最初はどの単語帳をやっていいか分からず、大学受験を終えた友人に聞いたところターゲット1900が良かったとの事だったのでこの本を即座に選びました。内容はよくある単語帳の様にただ英単語とその訳が羅列してある形の物です(一応各単語に例文が付属してはいたが、DUO3.0の様に効率良く覚えられそうにはなかったので無視しました)。一応ラスト300位を残して覚えきりましたが、5年の5、6月にもなるとほとんど忘れていました(その間一切開かなかったというのもありますが)。個人的にこの本はあまりお勧めしません。

DUO 3.0

DUO 3.0

DUO 3.0 / CD復習用

DUO 3.0 / CD復習用

次に過去に編入試験を受けた方々のブログを見ていたらDUO3.0という本を使ってる割合が非常に高かったので、ターゲット1900を終えた後即座に購入しました。560の例文があり各例文にいくつもの単語が入っており(被りは無い)、その例文を丸ごと暗記する事で単語の意味を覚えるという方法が推奨されていたのでそれに従って560の例文を覚えました。個人的にDUO3.0は単語帳の中では2番目に良かったです。この本を紹介しているブログには決まってDUO3.0復習用CDという物も紹介されており、使い方としては560の例文を覚え終えた後短時間で復習するためにこのCDを聞くというものでした(560の例文が一時間ほどで全て流れる為リスニング速度は速いが、文を覚えてしまっていれば意外と聞き取れる)。自分もこの方法を実践してはみましたが、音声が右から左へ抜けて行ってしまいあまり効果はなかった感じがします。とはいえ多くの方々はこの方法で効率的に復習できているようなのでお勧めの一つとしておきます。

速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版

速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版

速読英単語(2)上級編 [改訂第3版]

速読英単語(2)上級編 [改訂第3版]

この2冊に関しては単語を覚える用の本ではあるものの、自分は単語を覚えるとしては活用せず英文を読み慣れるという目的で購入しました。そのため一切単語を覚えることはできませんでしたが(先にターゲット1900・DUO3.0をやっていたため結構な数の単語は既知だった)、ある程度英文は読み慣れたかなという感じはします。

COCET2600―理工系学生のための必修英単語2600

COCET2600―理工系学生のための必修英単語2600

自分が用いたのはCOCET3300の方なのですがAmazonの方では取り扱っていなかったためこちらをリンクとして貼らせていただきます。COCET3300に関しては本の方は全く使用せず、オンラインの方を使用しました。高専生なら誰でも知ってると思います(万が一知らなかったら、学校の英語教員に聞けば分かるかも)。COCET3300のオンラインサービスはゲーム感覚で単語を覚えられるため何度も何度も繰り返し行うことができました。ランキング等もあるので勉強仲間と競ってやるのもいいかと思います。個人的には英単語を覚えることに関してはこれが一番お勧めです。

 

次に英文法について。

実践英文法FOCUS

実践英文法FOCUS

この本はおそらくどの編入生のブログに紹介されていないと思います。がしかしこの本は簡単なものから難しいものまで取り扱っており、基本的に穴埋め形式のためとても扱いやすくそして覚えやすかったです。英文法に関しては一押しの本です。特に阪大の工学部を受験する方は、阪大の英語には文法的事項を問う問題の割合が他大学に比べとても高いためこの本はお勧めです。

英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版

英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版

単語を覚え、文法的事項もある程度覚えたのに実際に長文を読むと所々行き詰まる個所があると感じたのでこの本を購入してみました。量も少なめで、ポイントポイントを確実に抑えている本なので文構造をさらっと復習するにはうってつけの本だと思います。 この本の上級編にあたるポレポレ英文読解プロセス50にも手を付けたかったのですが、なにしろこの本に手を付け始めたのが阪大受験の2週間前だったので間に合いませんでした。

吉ゆうそうの英文読解スーパー解テク101―代々木ゼミ方式

吉ゆうそうの英文読解スーパー解テク101―代々木ゼミ方式

この本に関してもおそらくほかの編入生のブログでは触れられていないと思います。この本は101つの中文?(長文とは言えないが比較的短い)が掲載されており、それぞれの文の中で重要な文法事項が含まれている文をピックアップして詳しく解説されています。この本も阪大受験の2週間前から手を付けたのですが、個人的にとても役立ったと思います。もっと早くからこの本の存在を知っていればと思わされた本の一つです。

 

次に英文読解について。

基礎英語長文問題精講 改訂版

基礎英語長文問題精講 改訂版

自分が英文読解に全然なれておらず、また英語を凄く不得手としていたためこの本を購入しましたが、結局20セクション程しか手をつけておらずあまり役には立ちませんでした。時間がある方はこの本やこの本の上級編にあたる英語長文問題精講をやってみてもいいかもしれません。

 

次に英作文について。

大矢英作文講義の実況中継―高2~大学入試 (実況中継シリーズ)

大矢英作文講義の実況中継―高2~大学入試 (実況中継シリーズ)

英作文に関してはテキストとしてはこの一冊しかやっていません。この一冊をやり終えただけでは不十分な気はしますが、やっておいて損はないと思います。この本をやり終えた後に文法事項を復習したり、過去問を解いたりしていけば英作文はなんなくいけると思います(自分が英作文だけは得意だったせいもありますが…)。

 

最後に過去問について。

英語に関しては受ける大学の過去問のみを解きました。過去問を実際に解いて実力が上がった気はあまりしませんが、傾向を掴むものとしては非常に重要な物だと思います。

 

次に数学について。

新編 高専の数学2問題集

新編 高専の数学2問題集

高専の数学 3 問題集 (第2版)

高専の数学 3 問題集 (第2版)

時間がある方に限ってはまず初めにこの2つをやればいいと思います。自分は数学は得意だったので4年の3月まで全く手を付けていなかったためこの本はほとんどスルーしましたが、中でも取り組んだ数列の分野に関してはまあまあ良かったと思います。ただやるならA,B問は簡単すぎるので飛ばしてもらってもいいかもしれません。C問も大して難しくはありません。

編入数学徹底研究―頻出問題と過去問題の演習

編入数学徹底研究―頻出問題と過去問題の演習

数学を勉強し始めるにあたってはまずこの本に取り組むことをお勧めします。内容も基礎的な内容を取り扱っているため取り組みやすく、また各章に章末問題も付属しているため(この部分は編入試験の過去問)実力試しにもなると思います。徹底演習や過去問特訓等に比較的難しめの問題集もこの本に取り組んだ後にやればすんなりいく事間違いなしです。

スバラシク実力がつくと評判の微分積分キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる!

スバラシク実力がつくと評判の微分積分キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる!

演習・線形代数キャンパス・ゼミ―スバラシク実力がつくと評判の

演習・線形代数キャンパス・ゼミ―スバラシク実力がつくと評判の

スバラシク実力がつくと評判の複素関数キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる!

スバラシク実力がつくと評判の複素関数キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる!

あの有名なマセマシリーズです。線形代数に関してはこの本を一通り終えれば他の演習書に入りやすくなると思います。量もあまり多くないため2日程ですべての問題を解き終えることができます。微積複素関数に関してはさらっと読む感じでいいと思います。自分はロピタルの証明等を必死こいて覚えて時間を費やしてしまいましたが…。

大学1・2年生のためのすぐわかる数学

大学1・2年生のためのすぐわかる数学

徹底研究を終えた後何やろうと迷っていたら、図書館にこの本が置いてあったためなんとなくやろうと軽い気持ちで始めました。しかし内容は少し難しめというか今まで習ってきた数学とは少しタイプの違う物が所々含まれており終わらせるまでに少し苦戦しました。時間がある方はこの本に取り組んでみてもいいかもしれません。

大学編入試験問題 数学/徹底演習 (第2版) - 微分積分/線形代数/応用数学/確率

大学編入試験問題 数学/徹底演習 (第2版) - 微分積分/線形代数/応用数学/確率

編入数学といえばコレと言われる程有名な本だと思います。初めっからこの本に取り組むのは少々辛いかもしれませんが、徹底研究をやり終えた後なら結構楽にこなせると思います。ただ微積の分野に関しては少し難しめの問題も含まれているので覚悟が必要です。微積以外に関しては大したことないです。

編入数学過去問特訓―入試問題による徹底演習

編入数学過去問特訓―入試問題による徹底演習

今年の3月頃?に出版された徹底研究の上級編にあたる本です。出版されたばかりなのに今年の編入試験を受けた方々の中の結構な人数が使ってた気がします。この本は編入数学に関しては一番お勧めです。確かに難しい問題も多く含まれているのですが、良質な問題がとても多い気がします。この本がすらすら解ける様になればあとは自分の受験する大学の過去問に取り組むだけだと思います。

 

最後に過去問について。

数学に関しては自分の受ける大学以外にも、東北大学名古屋大学神戸大学旧帝大、準旧帝大と呼ばれる大学の過去問を色々解きました。英語とは対照的に数学に関しては過去問を解いたことで結構実力が上がった気がします。自分の受ける大学の過去問以外にも是非チャレンジを!

 

最後に物理について。

高専の物理問題集 第3版

高専の物理問題集 第3版

物理は英語並みに苦手な分野でまず初めに何をやろうか迷った挙句この本に手を付けました。しかしまだその頃(4年の夏休み)物理の基礎的な部分が全く分かっておらず答えを見てもさっぱりといった感じでした。物理を勉強し終わって後々この本を見てみたら特に難しい問題はないなと感じました。この本に関してはやらなくてもいいかと思います。

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

基礎物理学演習 (2)

基礎物理学演習 (2)

編入物理と言えばこのぶっとい二冊の黄色の本と思うかもしれませんが、Iの方は結構役に立ったなとは思いますがⅡの方はやらなくてもいいかなと感じました。力学に関しては(力学はIに掲載されている)きっちりやった方がいいと思います。その他の分野に関してはほかの本での勉強をお勧めします。

基礎 物理学演習

基礎 物理学演習

前述した本と全く同じ名前ですが内容も出版社も全く異なります。この本もあまり知られていない本だと思いますが、個人的に結構お勧めの一冊です。問題量も結構あり難易度も編入試験レベルだと思います。ただ熱力学、波動に関してはこの本はスルーした方がいいかと思います。

演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))

演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))

この本も内容は編入試験レベルです。しかし中には編入試験には全く持って出ない内容も少々含まれているのでそこの部分はスルーした方がいいかと思います(中心力など)。個人的に剛体の力学の分野がとても良かった覚えがあります。

電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)

電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)

編入の電磁気学といえばまさにコレと言っていいほど有名な本な気がします。しかしやってみた感じ内容は結構簡易的なものばかりで、初めからこの本に手を付けても問題ないかなと思いました。ただ編入試験で出る電磁気学自体がとても簡単な物ばかりなのでこの本のレベルはそれに合ってるという気もしますが…。

物理学演習―ファイリングノート (1)

物理学演習―ファイリングノート (1)

物理学演習―ファイリングノート (2)

物理学演習―ファイリングノート (2)

内容は比較的難しいものも含まれていますが良問揃いのこの二冊はお勧めです。力学の方は編入試験で出ない様な内容も結構含まれているためそこを除いてやれば十分です。電磁気の方は今年の様に万が一電気双極子等が出る可能性があるので全部解いて損はないと思います。

物理のエッセンス力学・波動 改訂版 (河合塾SERIES)

物理のエッセンス力学・波動 改訂版 (河合塾SERIES)

物理のエッセンス電磁気・熱・原子―新課程対応 (河合塾SERIES)

物理のエッセンス電磁気・熱・原子―新課程対応 (河合塾SERIES)

大学受験の高校生用向けの本ですがこの2冊、特に力学・波動の方はすごくお勧めです。自分は物理が苦手だったと前述しましたが、この本をやったおかげで今まで理解できていなかったことが理解できるようになりました。この本は一番最初にやることをお勧めします。しかし高校では習わない慣性モーメントや微分方程式を用いた解法については全く触れられていないのでそこは注意が必要です。電磁気・熱・原子の方の電磁気に関しては飛ばしても問題ないと思います。

名問の森物理 (力学・波動) (河合塾SERIES)

名問の森物理 (力学・波動) (河合塾SERIES)

名問の森物理 (電磁気・熱・原子) (河合塾SERIES)

名問の森物理 (電磁気・熱・原子) (河合塾SERIES)

物理のエッセンスの上級編にあたります。大学入試の過去問がずらずらと載っています。基礎物理学演習や演習力学等では見られない様な問題ばかり載っているので、そういった穴を埋めるためにもこの本はお勧めです。

大学1・2年生のためのすぐわかる演習物理

大学1・2年生のためのすぐわかる演習物理

唯一編入試験の過去問が掲載されている問題集ですが、レベルもあまり高くなく量も少ないです。しかし波動に関してだけ言えばこの本は良いと言えます。基礎物理学演習に掲載されているような波動の問題は編入試験では出題されず、かといって物理のエッセンスや名問の森に載っているものは簡単すぎます。この本の波動の問題の内容は編入試験に出てくるもののレベルにあっていると思います。特に阪大、千葉大を受ける方にお勧めの一冊です。

 

最後に過去問について。

数学同様に物理に関しても過去問はとても役に立ちました。なぜなら数学の徹底演習や過去問特訓の様に編入試験の過去問が掲載されている問題集が、物理に関してはほとんどないに等しいからです。ただ過去問の悪いところもありそれは解答がないという点で、同じ編入を志願する仲間と答え合わせしたり学校の先生に採点してもらったりといった事が必要となってきます(これは英語と数学も同様です)。

 

以上で参考書に関しては終わりです。

編入を志願するにあたって、筑波や千葉、神戸などの準旧帝大を目指している方もとりあえずは東京や京都、大阪などの旧帝大を目指すことをお勧めします。なぜなら準旧帝大レベル相当の大学では旧帝大を第一希望としている方々が滑り止めとして受験してこられるからです。この研究がどうしてもやりたいと言ったことがあってもとりあえず旧帝大を目指すのが良いと思います。そうすればその下のレベルの大学も自然と受かるようになると思うので。

またいつから勉強し始めればいいかや、どのように勉強すればいいかなどと考えると思いますが、時期はどれだけ遅くても4年の冬休みには開始しておいた方がいいと思います。もちろん時期は早ければ早い方がいいです。モチベーションが崩れない程度にですが。どのように勉強するかは、勉強していくにあたって自分に合った勉強スタイルを身に着けていくことが重要だと思います。自分は一応4年の夏休みから編入試験に向けて勉強を開始しましたが、9月頃までは自分に合った勉強法が見つからず無駄に時間を過ごしてしまったような気がしました。なのでとりあえずは問題を解く、または教科書をきちんと理解するなど行動を起こしたほうが良いです。まずは考えるよりも先に行動ですかね(個人差はあると思いますが…)。

また4年生までは学校の勉強をおろそかにしてまで編入試験の勉強に没頭することはないと思います。中には阪大の様に学校の成績が合否の判定に大きく影響する学校もあります。なのでまずは学校の勉強が第一です。学校の勉強をちゃんと行っていれば編入試験勉強にもスムーズに入っていけると思うので。

 

編入試験のまとめに関しては以上で終了となります。質問等ございましたらコメント欄にでも投稿よろしくお願いします。